火曜×ネット本屋×リアル本屋

消える書店、10年間で29%減 和歌山県ではほぼ半減
http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY201001260130.html

だそうだ。書店が減っている。おそらく、従来の個人経営の本屋さんは無くなっていることが数に現れているのだろう。愛媛県でも、老舗の本屋さんが軒並み閉店していくというニュースがあった。本屋好きには悲しい話だが、ただ実際のところ新居浜という市は本屋に恵まれている。大型書店が4店舗もあり、さらにイオン新居浜には2店舗入っている。なんにせよ、あまり実感の無い話だ。


さて、このニュースを読み解くにあたり、ネット本屋さんの進出が原因と読み解かれることが多く思う。実際、影響が無いわけではないのだろうけど、そこまでのものか?と思うところも個人的にはある。そこで、リアル本屋とネット本屋さんの違いを考えてみた。
ネット本屋さんは、ネットで選んだ本を家まで配達してくれるサービスだ。豊富な在庫と種類。よほどレアな本でなければ注文は可能。ここは利点だろう。それに比べてリアル本屋さんは、店舗に赴いて自分で本を探さないといけない。種類も数も限られる。ここだけ比較すれば不便さが目に付く。ただ明らかに違うのは、リアル本屋さんなら立ち読みができることだ。
実はここ2ヶ月間、リアル本屋さんにかなり行っていて、ぶっちゃけ飽きるくらい(今飽きているw)なのだが、リアル本屋さんのシステムを見ているといろいろと特徴があることがわかった。例えば、本には帯が着いているということ。この帯から得る情報がバカにできない。出版社のイチオシであったり、著名人の推薦があったり、大学生に人気があるという情報が載っていたり、この情報が本を得るきっかけになることが多い。そして、本を積んでいる数からどれだけ人気があるかが伺えたりもする。逆に、ネット本屋さんのランキングだと何かしっくりくるものが無い。私にとっては、視界の隅で一瞬で消える情報になってしまっている。
あと、これは当然だが、1回の視界に入る本の量が格段と違うことだ。本屋で本の表紙や背表紙が何十冊と横並びになっているのだから、見て考えることが変わってくる。例えば、新書などであれば、同じようなテーマで何冊くらいの本があるのか、またどういうタイトルになっているのか等、数や内容の比較ができることとかが意外と機能的な検索になっていると思う。思いもよらない本が視界に入ったりすることがまた楽しいこともある。このような感覚的なものがネット本屋で得ることができない快感のようなものではないだろうか?私個人的には、リアル本屋にはまったく飽きていない。


今後も様々な業界は自然やニーズに適応したものだけが残っていって然りなのだろう。様々な業種がいろんな環境でしのぎを削るのは当然だ。今回のことでいえば、本屋に見えるような多様化が結果としていい競争を生んで、私に新しい発見と刺激を与えてくれればなと思うばかりだ。また、このような歴史から学べるようなことがあれば拾っていきたいと思う。
(文末の締めが思いつかなかったからこんな感じになっちゃったけども、そんなに感慨深くも無い話だけどねw)